ウェルポイント工法
ウェルポイント工法とは・・・
ウェルポイント工法とは、ウェルポイントという長さ700mm外径50mmのストレーナー濾過網をもった吸水管に、40A長さ5.5m~7mの吸水管を取り付けたものを地盤中に多数打ち込んで小さな井戸のカーテンを作り、ウェルポイントポンプで強力に地下水を吸収低下させ、必要な区域の地下水を揚水し地下水位を低下させると同時に、経済的な軟弱地盤の改良工法として広く普及されております。
ウェルポイント工事は地下水面以下の掘削工事において従来の工法では困難を伴う土質に適用され、経済性、安定性、能率性を高度に発揮するものです。
ウェルポイント工法の特徴
- 1 地下水位の低下
- ドライワークによる土木工事の容易さ(水圧、土圧の軽減)からくる土留工事の簡素化、安全、工期の短縮、ひいては工事費の軽減
- 2 土の剪断強度増加
- 切取(掘削)、盛土法面の安定と、掘削底面の地盤強化
- 3 圧密有効圧の増加
- 浮力の減少による地盤強度の増加
- 4 負圧の減少
- 軟弱地盤改良の圧密促進強化
ウェルポイント工法は、地下水位の低下や土の安定性を増し、工事中はドライワークで仕事を仕上げる事ができますので、従来のような危険も除外でき、確実に又経済的に工事を仕上げる事が出来ます。
また、深度2.0m~7.0m程度までの地下水を揚水し水位を下げることに適しており、それ以上の深度から吸い上げる場合は、「ディープウェル工法」での基礎工事となります。
ディープウェル工法
ディープウェル工法とは・・・
ディープウェル工法とは深井戸を工事用に改良した工法で、地下水位低下・被圧水の減圧・軟弱地盤の改良などに最適であり、現在建設工事の基礎工事に広く普及されています。
ディープウェル工法による地下水位低下処理工の特長
- 1 地下水位の低下
- 自然水の水位低下・被圧水の減圧および水位低下による土木工事の簡素化によって、最終的には全体工期の短縮による経済的効果が得られます。
- 2 工事仮設の簡素化
- 他の排水工法と異なり、ケーシングパイプや排水などが、工事仮設に対し支障がなく施工できます。
- 3 地盤の強度増加
- 水位低下による法面・山留背面・掘削底面の地盤強度の増加がはかれます。
- 4 負圧効果
- バキュームを併用することにより、土質にもよるが、脱水効果をあげ、軟弱地盤の改良も可能です。
- 5 水位低下の深度
- 土質および施工計画により、水位低下はGLより大深度に適用できます。